タバコが筋トレに与える影響とは?
こちらの記事ではたばこが筋トレに与える影響と禁煙へのアドバイスについて解説していきます。
筋トレを頑張っている人の中にも、日常的にタバコを吸う人も意外に多いようです。
しかし、残念ながらたばこによる喫煙は、筋トレ効果を弱めてしまう悪影響を及ぼす要因の一つです。
もしその悪影響を知らずに煙草を吸われている方は、この文章を読んでタバコが筋トレに与える影響を理解しておきましょう。
また、知っている人も、再確認しタバコとの付き合い方を考えましょう。
目次
1. たばこによる筋トレへの影響について
(1)持久力と運動能力の低下
(2)テストステロンの分泌量が減る
(3)超回復への影響
(4)血圧・心拍数の向上
(5)集中力の低下
2. たばこを吸うメリットは?
3. まとめ
1. たばこによる筋トレへの影響について
結論から申し上げますと、タバコが健康や筋トレに与える影響は悪影響ばかりです。
(1)持久力と運動能力の低下
たばこによる喫煙をすると、肺の機能が低下することで酸素を取り込む力が弱まり「持久力の低下」を引き起こします。
これはたばこの煙に含まれる有害物質、一酸化炭素が原因といわれています。
一酸化炭素は、酸素を運ぶヘモグロビンや酸素を受け取るミオグロビンとの親和性が、酸素よりもはるかに高くなっています。
これが喫煙により体内に入る事で、ヘモグロビンやミオグロビンは酸素より一酸化炭素と結びつき、酸素を細胞へ運搬する能力が低下します。
また、日常的な喫煙により「ニコチン依存」の状態である場合、喫煙をしていないと神経が興奮しなくなるため「瞬発力低下・筋力低下」を招くとも言われています。
さらに、摂取した食物からカラダを動かすエネルギーを取り出すことになりますが、分解の際に多くの酸素を必要とするため、喫煙による酸素不足は、カラダ全体のエネルギー供給に悪影響を及ぼします。
(2)テストステロンの分泌量が減る
テストステロンとは筋肉をつくる上で重要な男性ホルモンで、良質な睡眠や筋トレを行うと分泌されます。
喫煙は一時的にテストステロンが上がると言われていますが、タバコの成分であるニコチンは睡眠の質を下げてしまいますので、結果的にテストステロンの分泌量が減ってしまいます。
(3)超回復への影響
「超回復」とは、特定の部位を筋トレにより鍛えた後、1~2日間休息をとる間に傷がついた筋繊維が修復し、以前よりも筋肉量が増加する現象のことを言います。
筋トレを無理してやりすぎるとよくないと言われているのは、この超回復が関係しているからです。
喫煙は「基礎代謝を低下させる」働きがあるため、筋トレ後の「超回復の効率を低下させてしまう」という悪影響を及ぼします。
超回復の効率が低下すると、
「筋肉の合成スピードの低下」や「脂肪燃焼のスピードの低下」へと繋がっていきます。
ある研究論文によると、喫煙をすると筋トレ効果が半減するとまで言われており、喫煙は様々な悪影響を及ぼすことがわかります。
せっかく頑張って筋トレしたにも関わらず、効果が半減してしまうのは非常にもったいないですね。
また、単純に回復力が低下する事で、筋トレの疲れが取れにくい体となってしまいますので、やる気やモチベーションが下がってしまう可能性もあります。
(4)血圧・心拍数の向上
たばこに含まれている依存性物質である「ニコチン」は「血圧・心拍数の上げてしまう」という影響があると言われています。
血圧が上昇すると、カラダ全体に行き渡る血流が悪くなり、呼吸が苦しく感じてしまったり、疲労感を感じてしまうといった症状に現れます。
そのため、普段では当たり前のようにこなせる強度の筋トレでも、より過酷なものと感じてしまい、モチベーションの低下につながりかねません。
また、引き起こされる疲労感により「集中力低下」を引き起こすことで、ジムでのトレーニング中に「怪我をするリスク」も高まります。
筋トレ直後や、筋トレ直前の喫煙は避けることをおススメします。
(5)集中力の低下
先ほども少し触れましたが、たばこによる喫煙は「集中力の低下」を引き起こします。
筋トレに取り組む上で集中力の維持は非常に重要な要素の一つであり、高重量のウェイトを利用する筋トレでは、一瞬の集中の乱れが大惨事を引き起こしかねません。その結果大きなけがを引き起こすなんてことにもなりかねません。
高負荷のウェイトトレーニングでは、集中力の低下により反応速度も鈍くなるため、「関節・筋肉を痛めてしまう」リスクもありえます。
また、怪我のリスクが高まるだけでなく、集中力が低い状態だと本来鍛えたい部位への意識が弱まることで適切な負荷を掛けられなくなることで「筋トレ効果が弱まる」ことにも繋がります。
2. たばこを吸うメリットは?
実は、メリットもあると言われています。タバコのニコチンにはアロマターゼという酵素を抑える作用がある。
アロマターゼというのは、女性ホルモンを増やす酵素です。アロマターゼが女性ホルモンを増やすということは、ニコチンを摂るとアロマターゼが抑えられます。その結果女性ホルモンが減ると男性ホルモンが増えるという流れです。それなので、タバコを吸うことで男性ホルモンが増える可能性もあるます。
そしてもう一つ、ニコチンは脳のある受容体に結びつくということです。脳の中の神経伝達物質でアセチルコリンというものがあり、それを受け入れる受容体があります。その受容体にニコチンも結びつくと、頭がはっきりして覚醒作用が起こります。
タバコを吸うと頭がスッキリするというのはそれが理由。そういった面からいうと筋トレにいい作用もあるとも言われています。
しかしながら、残念なことにタバコが筋トレに与えるメリットはないでしょう。
ストレス発散の為に喫煙している人が多いと思いますが、それこそが逆効果で喫煙することの方がストレスをため込んでしまう原因です。吸えないことへのストレスが溜まり、体にとっても悪影響ですね。
3. まとめ
皆さんいかがだったでしょうか?この記事を読んで喫煙をする事のデメリットをご理解いただけましたでしょうか?
煙草を吸うことでこんなに悪影響があります。せっかく頑張ってトレーニングを下にも関わらず、効果が半減したり、集中力やモチベーションが落ちてしまったら非常にもったいないです。
これを機に禁煙に挑戦して頂いて、目標のボディを目指して頑張っていきましょう。
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